近年、ツイッターやネットで見かける事が増えてきた言葉「現場猫案件」。
今回はこの「現場猫案件」に注目して、
現場猫案件の意味
現場猫案件の元ネタは?
「重機でブランコ」など現場猫案件の事例まとめ!
以上3つのテーマについて調べてみました。
どうぞ最後までお付き合いください。
現場猫案件の意味
最近、下のようなヘルメットを被った猫を、
Twitterなどネット上で見かけることはありませんか?

ヘルメットを被り、謎のポーズをとっているこの猫が、
「現場猫(げんばねこ)」と呼ばれています。
「現場猫案件」(げんばねこあんけん)とは、
いわゆるネットスラングの一つです。
現場猫が「ヨシ!」と大声で安全確認をするものの…、
- ずさんな管理状況
- 労働災害へまっしぐらの危険極まりない行動
- 結果、重大な事故につながりかねない事例
現場猫は、「ヨシ!」と指差しで確認したのはいいものの、
かなり危なっかしい行動をして、
事故やケガにつながるような画像が多くあります。
現場猫のような危険な行動を「現場猫案件」と呼ぶようになりました。
SNS上では、街で見かけた危険な作業の状況や、
事故がいつ起きてもおかしくないような場面の写真や動画などをアップロードし、
「これって現場猫案件だよな?」
などのように使用されることが一般的です。
現場猫案件の元ネタは?
そもそもこの猫はどこから現れたのでしょうか。
ここでは、現場猫案件の元ネタを追ってみたいと思います。
現場猫の元ネタは電話猫
この現場猫ですが、
最初からこのイラストで表現されていたわけではありませんでした。
まず、こちらの「くまみね(@kumamine)」さんが描かれた
『電話をかける猫』のイラストをご覧ください。
夜中科学電話相談 pic.twitter.com/tanTFmNuGK
— くまみね (@kumamine) August 25, 2016
作者・くまみねさんのツイートには、
「夜中科学電話相談」とありますが、NHKの、
「子ども科学電話相談」が元ネタなのでしょうね。
「どうして、◯◯◯なんですか?」
と、電話をかけて質問するこの猫は、
いつからか電話猫と呼ばれるようになりました。
この電話猫こそが、現場猫の元ネタなのです。
そして、この電話猫はいろんな意味で汎用性が高かった為、
様々にアレンジされた電話猫が誕生しました。
では、この電話猫がどのように”電話から仕事”へ変遷したのでしょうか?
その経緯を見て行きましょう。
電話猫から現場猫へ
画像掲示板「ふたばちゃんねる」で、
2017年11月6~7日頃、現場猫が誕生しました。
- 電話猫
- ソザイングの「人型オブジェクト 怒る」
- 中央労働災害防止協会(中災防)のヨシだ君の手(指差し)と「ヨシ!」の発声
これらの要素が合体して、現場猫が誕生したのです。

- どことなく不安を与える表情
- 指差呼称の体勢とは程遠い不思議なポーズ
- 安全とは対極のずさんな印象
- でも可愛く、憎めない雰囲気
これらの要素がウケて、
ネット上の一部で人気を呼ぶキャラとなりました。
そして、この猫は、いつからか現場猫と呼ばれるようになったのです。
現場猫の汎用性
元ネタ電話の電話猫もそうでしたが、
現場猫の汎用性も同じように高く、
様々なアレンジが現在まで生まれています。
「現場猫」と名がつけられているだけあり、
建設業や製造業等の「現場」にまつわる
「安全」「危険」といった現場の労災をネタのしたものが数多くあります。
ただ猫が可愛いだけではなく、芸人さんのあるあるネタのように
「あるある」と思わず共感して、吹き出してしまうようなシチュエーションが面白く、
そういった点も人気に火がついた要因だと思います。
現場猫は「茶化し」ではない。あらあゆる手段で人々に労災事例を知ってもらおうとした結果ちょっと可愛い絵柄になっただけで、あの絵の向こうにはたくさんの死者たちの無念がある。僕らは知らなければならない。
— むへどるり (@muhedoruri) August 29, 2022
可愛い絵柄だけにユーモアが先にたってしまいますが、
こういった重いテーマを持つ一面もある事も忘れてはなりませんね。
「重機でブランコ」など現場猫案件の事例まとめ!

現場猫案件の事例
重機でブランコ
この事例は決して笑う事の出来ない痛ましい事故です。
最初「フォークリフトをブランコに」って聞いて意味が分かりませんでしたが、
アルプスの少女ハイジのオープニングみたいなものを想像してしまいましたが、
まさかの予想が的中しました。
こんなバカげてて恐ろしい過失こそ『現場猫案件』です。
この『現場猫案件』の詳細は以下の通りです。
群馬県前橋市にある設備会社の敷地内で、前橋市内の小学校に通う小学3年の作山由奈さん(8)が、父親と一緒にフォークリフトから吊るしたベルトをブランコのようにして遊んでいたところ、フォークリフトに差し込んでいたパレットが作山さんの頭の上に落ちました。
作山さんは頭を強く打ち病院に運ばれましたが、その後死亡が確認されました。警察によりますと、フォークリフトは高さ3メートルまで上げられ、パレットは重さ数百キロとみられるということです。
父親はフォークリフトを使ってブランコの遊び方をするのは初めてだったと話しているということで、警察は、パレットが落下した原因など当時の状況を詳しく調べています。
引用:Yahooニュース
この過失事故についての状況を図解しますと
このような状況ではなかったかと思われます。

子供を楽しませたいと思う親心も理解できますが、
もうちょっと想像力を働かせなかったかと悔やまれます。
「ホントに人が死んでるのに現場猫案件とかやめろ」というツイートを見た。
ホントに人が死んでるのが現場猫案件なんだが……? 現場をご存知でないからこういうこと言うんだろうか? 職人さんはみんな安全意識がちゃんとしていてフォークにパレット載せて高所作業しないと思っている……?— 六日 (@666_muika) August 29, 2022
安易に「ヨシ!」とGOサインを出したが為に起こった悲劇です。
亡くなったお子さんのご冥福をお祈りいたします。
魚の醤油さしが“ケータイする除菌アイテム”に
日本の食卓でお馴染みの「魚の醤油さし」が、
見慣れた赤ではなく、清潔さや安全を象徴する青いキャップで登場しました。
中身は醤油でなく除菌液です。

デリバリー・テイクアウトを実施している飲食店を通して、
食事とともに消費者のもとへ届けられます。
この“衛生を管理する小さな魚”は、
昨今の宴会やイベントの中止・自粛により、
大量に余ってしまった調味料容器を使用することで実現したものだそうです。
袋に収められた上、注意書きとセットになった状態で提供されるとの事。
事業者は食事前に気になるところをサッと除菌する使い切りサイズで、
清潔な状態での食事ができると太鼓判を押しますが…..。
これを誤飲しても大丈夫なのでしょうか?
口に入れても平気なものなら構わないと思いますが、
アルコールのように子供が飲んで害が出るようなものが入ってたら…..・
結局何も知らない子供が被害を被るというケースは避けたいですね。
この案件は、良かれと思ってやっているようですが、立派な「現場猫案件」ですね。
危険すぎるイルミネーションの配線
下の画像の、水につかっているのは“普通の”屋内配線用のVVFケーブルです。

これは駅前のイルミネーションの配線です。
電圧は分かりませんが商用電源が来ていた場合はとても危険ですね。
犠牲者が出るとなると、
何も知らない子供がイルミネーションに近づいて感電してしまう可能性が高いでしょうね。
この案件も、紛れもない「現場猫案件」ではないでしょうか?
危険はいろんな場面に潜んでいます。
この危険を避けるためにも、現場猫案件を教訓にしていきましょう!
まとめ
今回は「現場猫案件」に注目して、
- 現場猫案件の意味
- 現場猫案件の元ネタは?
- 「重機でブランコ」など現場猫案件の事例まとめ!
以上3つのテーマについて調べてみました。
如何だったでしょうか?
マニュアルはしっかり守って、事故は未然に防ぎましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。